私、内村の師匠である高槻のぶ子先生は、テキスタイルデザイナー...
2025/12/25
私、内村の師匠である高槻のぶ子先生は、テキスタイルデザイナー、着物染色作家を経て水墨画、絵画、モザイクタイルを長年にわたり制作と指導の両面で活動を続けてきました。
先生の作品は、確かな技術に裏打ちされながらも、自由な発想と温かみのある表現が特徴です。
モチーフの魅力を丁寧に見つめ、色や形を通してその世界観を豊かに表現しています。
作品制作だけでなく、表現する楽しさを伝える指導にも力を注いでおり、私自身も長年にわたり指導して頂き、最も影響を受けた先生です。
そんな先生の作品をご紹介したいと思います。
今年予定されていた先生の個展は残念ながら中止となりましたが、その想いを受け継ぐかたちで、代表的な蝶のモザイクタイルアート作品を、弟子たちそれぞれのものとへ分けてくださいました。私もそのご厚意にあずかり、いくつかの作品を譲り受けることができました。
壁の中央に飾られている漆喰・アクリル画は、【旅立つ時間】影と題された作品です。この作品は、先生が2007年にベルギーの国際現代美術展へ出展されたもので
私自身がとても強く惹かれ、以前から大好きだった一作です
重なり合う影の表現からは、静けさの中にある決意や、新しい一歩を踏み出す直前の時間が感じられ、見るたびに心を整えてくれます。
その周囲を舞うように配置された蝶のモザイクタイルアートは色彩豊かな蝶たちは、一つひとつ異なる表情を持ちながらも、空間全体に軽やかさと前向きなエネルギーを与えてくれます。細やかに組み合わされたタイルからは、先生が長年培ってこられた技術と、作品に込められた温かな想いが伝わってきます。
日々この作品たちを眺めることで、自然と気持ちが明るくなり、前向きな元気をもらっています。
個展という形では叶わなかった今年ですが、こうして作品がそれぞれの場所で生き続け、見る人の心を励ましてくれていること自体が、先生のアートの力なのだと感じています。
#高槻のぶ子 #私の師匠